小原美紀

 日経新聞10月21日付「経済教室」で大阪大学准教授小原美紀氏が、失業は将来世代に悪影響と題して次の点を指摘して書いている。

 ○ 失業は子どもの成長後の労働生産性に影響
 ○ 子どもの健康に配慮した消費補助が有用
 ○ 失業給付の額や期間は最低限に抑えるべき

 米国における実証分析において、①所得が大きく減少した家計の子どもの健康状態が悪化すること②それにより子どもの成長後の生産性が大きく低下すること③この影響は子どもが生まれる前、すなわち胎児児の健康状態の悪化を通しても観察されると言う。
  債務整理した場合、家庭にどのような影響を与えるのか。債務整理は経済生活の再生と言われているが、何かの波紋と影響はある。慎重な対応が求められる所以である。