春は桜の歓喜と憂い

[tmkm-amazon]4791765451[/tmkm-amazon]

多田富雄氏の標記の随筆を読む。二つの詩が有った。

年々歳々花相似たり
歳々年々人同じからず

四月は最も残酷な月だ。
死んだ土から、
リラの花を生み出したり、
追憶と欲望をかき混ぜたり、春の雨で
鈍重な草の根を奮い立たせるのだ。

日本とイギリスの詩に、生と死、希望と絶望、歓喜と苦痛が混合する月と有った。
綾を成して、大事な時を過ごして行くのが人生かも知れない。