白波瀬佐和子

「生き方の不平等」の著者。序章に次のように書いている。

 人々はいま、答えを求めています。いまの社会で一体、何がおこっているのかが部分的にしか見えてこなくて、物事を大局的にとらえることがますます難しくなっています。実際の生活も苦しくなる一方で、将来の見通しはよくありません。何よりも、われわれの子ども世代が自分たちより豊かで幸せの人生を暮らすことができるとは思えなくなってきました。そんな先行きが不安で見えにくい世の中だからこそ、人びとは明確な答えを探し、拠り所を求めています。

 恐ろしい、指摘である。人々は、この事実を認識し、自分の範囲で解決、改善できる面に努力しなければと思った。

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