天野祐吉氏のコラム

 ニュースを「知る」だけでなく「識る」(しる)ようになる。そのニュースの向こうにあるものを考えたり、想像したりするようになる。「新聞」が「深聞」(しんぶん)なる。
 「光より速いものがある。何かな?」(答え・想像力)

 天野さんがこの問題を考えられることが凄いと思った。ものごとを深く考える。考える事は無限でその人を深める。その上のコラムが、書家の石川九楊氏の言葉を援用していた。「デジタル化によって、仮想の裏社会が、現実の表社会になっていくようだ」と自分で筆で書く字。コンピューターから生み出される字。速さと便利さのなか、深聞(しんぶん)ある意味で、ここでも求められているようだ。