終の住処

 文藝春秋を購入して、芥川賞受賞作品「終の住処(ツイのスミカ)」を読んだ。疲れた様な、あきらめたようなお互いの表情で結婚する。会社勤務と女性関係。米国での企業買収特命業務。そして帰国。子供が同じ米国に一年前から留学をしていること帰国後を知る。20年の時の経過。夫婦だけの家で、疲れた様な、あきらめたようなお互いの表情を見るて終わる。

 鬱とした時の動きを小説の全体に感じる。生きるということは、晴れがあり、曇りがあり、雨があり、そして台風があるのかも知れない。人は、その中で生きていかなければならないのである。

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