老剣士
某剣道団体の役員として永年活躍された老剣士がその役員退任した。
いろいろとお世話に成った関係上、その老剣士に藤枝まで挨拶に行った。
奥様を早く10数年前亡くしているので、マンションでの一人住まいである。
お年は、91歳。三食の食事の仕度は全て自分で行う。
週3回道場に足を運び、道具は付けないが、若いものを指導すると言う。
訪問すると お香を焚いて待っていてくれた。
静岡のお茶を自らいれて、接待頂いた。
手の内の話、剣道界の話をお聞きする。
永年某剣道団体のためにご活躍頂いた御礼を述べ、辞した。
この老剣士の様に小生も上手に生きていけるか、自問した。
毎日の積み重ねの大事さを思った。
老剣士の義息子が、市民の信任近々市長に就任するという。
正しい修練と生活の積み重ねを経て、後期高齢者になり名誉ある慶びを得た老剣士の姿を見た。