西野博之
西野博之氏が書く、毎日新聞「きっとだいじょうぶ」を読む。定時制高校に通う生徒の入学から卒業までを追うドキュメンタリー映画「月あかりりの下で」を見た話しである。入学してきた彼らに学校での居場所をつくる事が、先生方の役目だという。それは彼らが、ここの高校に通うまでに、大いに虐げられてきたから、彼らを認める場所が必要なのだと言う。いま学校現場では、校則に違反するような行為が一つでもあれば容赦なく処分する「ゼロトレランス」(寛容度0)方式が行われている。一人一人の子供が抱えている困難等に配慮しない考え方である。この処分を受けた子供たちが、再度自分の夢を紡ごうとして、定時制高校に通い、夢をかなえる映画である。
記事を読んで、管理社会を強く感じた。国民総背番号制にも繋がる考えではないかと思った。管理と自由、真剣に考える問題だと思う。
西野氏は、NPO法人フリースペースたまりば理事長である。