COBAMPAQ EXPO 05 Shinjyuku
7月24日に新宿でCOBAMPAQ EXPO 05 Shinjyukuというイベントが行なわれた。
7月中旬、高校時代の同期(K君)から一通の手紙が届く。
彼の自宅(マンション)で、イベントを行なうらしい。
なんだかわからないが、面白そうなので彼女と一緒に新宿まで行くことにした。
西新宿のビルの群れの中にK君の住むマンションがある。
そこへ行くと・・・。
K君の部屋は白い布で覆われていた。
そこには絵や写真やオブジェなど10人のアーティストによる作品が飾られている。
とてもマンションの一室には見えなかった。
私と彼女がお邪魔したときにはすでに他のお客様がいらしていて、ワインなどを飲みながら話している。
その方達と紹介を含んだ挨拶をして、K君に作品の説明をしてもらい、その後は飲み物を飲みながら久しぶりにいろいろな話をした。
実はこの日、1時間ほどお邪魔をしてそのまま買い物に行く予定だった。
K君にワインをいただき、気持ちもよくなったところでそろそろ退散しようかなと思っていると、今回作品を出品している方々が次から次へとやってくる。
その度に挨拶をして話を聞いたり、話をしたりしているとついつい盛り上がってしまい時間を忘れてしまった。その話が実に楽しかったからである。
私の彼女もアメリカでグラフィックデザイナーをしていた経験があり、話を聞いていくうちに彼女自身もアート魂とでも言うのか、それが燃え上がってきたようだった。
とくに映像作品を出品されたEISHIN氏、絵を出品されたMotokey氏、天然石を使ったアクセサリー品を出品されたEn chômageさんとの話は自分にとって非常にためになった。
MMST report 0003でも述べたが、”場”で多くの人と会い話をするということの大切さを強く感じた。
来た人たちの年代、業種は様々。
普通に生活をしていたら会うことのない人たちが、10人のアーティストの作品によって結び付けられた。
人のつながりがつながりを呼び自分の脳がグルグル回る。
固定したところにいるとどうしてもその位置から動くことを怖がってしまい、新しいことを自分の中に呼び込めなくなってしまう気がする。
今日のニュースで文部科学省が2006年度から、「異年齢・異学年交流推進事業」なるものを始めるそうだ。すでに地域によっては始めているところもある。
少子化進行で、兄弟姉妹のいない児童に社会性を身につける機会を提供するため、複数の学年にまたがる小学生が寝起きを共にして、合宿先から通学するなどをするらしい。
“意図的”にそのような環境を作り出し生活感覚や社会性を身につけさせるのが目的だとのこと。
私は小学生から中学生にかけて剣道道場で生活をしていた。
そのため毎日が異年齢・異学年交流だった。
そんな生活環境自体が特殊なのは分かっているが、それにしても現在は私が目に入る範囲では同学年で付き合うことはあっても年代を隔てて遊んだりすることが少なくなった気がする。
今の道場でさえ、学年を超えて遊ぶということが少なくなったように見えるのは気のせいか・・・。
私が剣道場に通っていたときは、下は幼稚園から上は高校生まで一緒に遊び、けんかをしながらも夕飯まで一緒に遊んでいた。そんな中で育ってきているからある程度どんなところでも飛び込める。
文部科学省が”意図的”に行なうというのもなんだか堅苦しいし、さびしい気もする。
それでもないよりかはましだろう。
少子化だけの問題なのか?
そういう”場”を設けてあげる大人が少なくなったのも一因ではないかなと私は思う。
MMST主宰の百瀬氏も私も同じ環境で育ってきた。
だからこそ今の子供達にもそういう“場”を設けてあげたい。
それが自分の社会に対する恩返しだと考えている。
K君の部屋のベランダからは西新宿の高層ビルが聳え立つのが見える。
その冷たく無機質な風景と人間味あふれるアート作品の室内がとても不思議だった。
そして無機質の塊の新宿のビル街で有機的な人の関係を結べるというのもこれもまた不思議なこと。
K君
今度は打ち上げ必ず出席します。
なんだかえぇ話だぁ。
感動した。
そしてうさぎちゃんはすごいひとになってるのだね。新宿にすんでるのね。
フミフミもさぞかし話をたのしんだことでしょう。フミフミ元気かな?
・・・元気だね。
( -_-)フッ 声が聞こえた気がしたよ。