債務整理と個人情報
産経新聞の老いの一喝で上坂冬子が、最近は入学や入社試験などの面接で父親の職業を聞いてはいけなそうだ。
兄弟の数をはじめ、家庭環境などについても必要以上に立ち入ってはいけないとのことになっていると、真顔で教えてくれた人がいる。
そんなバカなと批判している。
なぜなら人間が育った家庭環境や背景を確かめずして実像など分かるものではないかと言っている。
同感である。
依頼者に親御さん、兄弟について相談カルテの記入をお願いしたら拒絶された。
当方もその方の依頼をお断りした。
任意整理を行なう場合、生活の実像が掴めなければ、分割返済が確実に実行されるか否か、判断できないからである。
ご本人も返済に苦労されるであろうし、債権者も困る。
当事務所も信用度が薄くなる。
個人情報の一人歩きがはじまっているのかも知れない。
法律は人々が使う。その人々の判断基準がずれると難しい問題を生じる。
上坂さんは、法の解釈と適用と運用を取り違えないためには、投げた球が他家に入ったらおわびに行きましょうと絵付きの
終身教科書を学んだように、善悪をもう一度こんな初歩的なけじめからきちっと教えて出直さなければなるまい。と結んでいる。