大きな木

現在住んでいる中野の自宅のすぐ側に”木”がある。
このあたりでは珍しくかなり大きい。
24時間パーキングの南側に大きなのが3本。
北側に小さめなのが1本。

静かに立っている。
最近は烏の巣でもあるのか。朝夕関係なく烏が騒いでいる。
”かきねのかきねのまがりかど~たきびだ たきびだ おちばたき~♪”の歌で
有名な新井薬師前駅付近のお屋敷にも大きな木がある。
そこに匹敵すぐるらい立派な”木”。
”木”がある空き地は、戦時中、パラシュート工場でその後、大蔵省(今の財務省)の管轄となる。土地の半分は寮となり、半分は知的障害者入所更生施設となった。
寮は数年前に取り壊され空き地になり、今は駐車場となっている。
この空き地が今年、競売にかけられマンションが建つことになった。
マンションの設計図を見るとどうやらこの”木”達は伐られるようだ。
こんなにも立派な”木”を伐ってしまうのはとてももったいない気がする。
しかし、中野駅から近くてただの24時間パーキングというのもそれはそれでもったいない。
マンションを建てるのが妥当だろう。
もしこの”木”を残してしまうとなるとマンションに住む人は、一日中、日が当たらないひどい生活になってしまう。ここまで大きくなってしまうと移動も困難。
結果、伐ることになる。
毎朝、”木”を見るたびになんとか人と木や人間以外の動物がうまく暮らせるようにならないものかと思う。
きれいな水も木も虫も動物もいないところで毎日暮らしていると自然ってものを忘れちゃいそうで寂しい。
都心部の緑を少しでも多く残せれば、ヒートアイランド現象も少しは収まるだろうし、ましてやCO2を微々たるものだが減らしてくれる。
生まれてからずっと都内にいるので、コンクリートには慣れっこだが・・・やっぱりこの”木”が伐られるのはなんとも惜しいし寂しい。

この写真は、父が幼少(昭和20年代)の頃この木の立っている場所付近で遊んでいたときのもの。写真を撮影している人の後ろにこの”木”があるそうだ。
それからもう50年を過ぎた。
伐られる日を待っているこの”木”は何を思っているんだろう。

大きな木” に対して1件のコメントがあります。

  1. kumi より:

    こんばんは!
    大きな木ですね 長い間人間生活を観察していた
    この木は 今何を思っているのでしょうか
    夏には日陰を作り人々を暑さから守ってきたのに
    大雨が降れば水を吸い上げていたのに 人はそのばをすぎれば忘れてしまう 大きな木よ 有難う!
    遠い空よりお礼を言わせてもらいます。

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