過払い金請求と信用情報

今日の日経新聞に「過払い金返還請求の事実 信用情報に残さず 金融庁の方針」とある。過払い金を請求すると信用情報に現在では、「契約見直し」として情報に載せる。

当初の契約を守れなかった債務者として、その後の新たな借り入れが難しくなりがちであった。今回この情報を載せなくする方針であるという。過払い該当債務者は請求しやすくなるが、消費者金融会社は益々その経営が苦しくなる。窮鼠猫を噛むで、消費者金融会社を潰しては、意味をなさない。このへんの調整が上手く出来るのか。正義だけでは、世の中は回らないように思える。大手四社の09年3月期の過払い金返済額の合計は、3000億円。消費者金融会社が持つはずはない。

法律施行に伴い来年の6月から年収の3分の1しか借りられなくなる。借りはがし等、問題が起きそうな雰囲気でもある。現場と机上では、社会の正義に差が生じるのではないか。法律は一旦決まり、施行されれば絶対のものである。法律の厳しさである。生身の血が流れるのである。