債務整理と結(ゆ)い

最高裁判所までいった本村さんの事件を、弁護士側から見たとも言ってよい「光市事件裁判を考える」という本を買った。

その中に、漫画家裁の人の原作者毛利勘八氏の「被害者・遺族も、被告人も救われる可能性」光市を歩く、が有った。

光市の島田川沿いを毛利氏は歩き、次のように書く。

 私は、島田川沿いの道を上り下りしながら、町の風景を読み取ろうとした。河口から源流に向って車を走らせていくと、一時間のほどの間におもしろいように風景が変っていく。河口の工業地帯、国道沿いの商業地帯、川沿いの集合住宅群、一戸建ての住宅地帯、兼業農家の田畑と一戸建ての住宅群が入り混じる町並み、古い農家が世代交代をしながら農村集落の形を維持している一画。

これを見ながら毛利氏は思った。

かっての農村は人と人、家と家が結ばれあることで平和を保っている社会であった。その年年の気候の変化に翻弄されながら農作物を育てて生きるしかない人々にとって、近隣の人々の協力なくては生きられなかった事実を思い、近隣に住む人々は、それぞれの人間の力の貸し借りした記憶によって関係を調整していた。いわゆる結(ゆ)いといわれる制度だ。そこには、「世間」というものがあった。この「世間」というのが、工業地帯の生活で作られてきたのか、問題提議し書いている。工業地帯で育った犯人は、事件当時18歳と30日であった。

私たちに生じる債務も、世間という重い石がなくなったので、安易に借り入れることもあるのではないかと、この毛利さんの人の命が係った重い文章を読みながら思った。収入と支出。借りたら返す。贅沢はしない。慎ましい生活、割賦では買わない等、世間の見というものが、自分の心のなかにあるのかとふと考えた。

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