債務整理と自殺

朝日新聞の仕事力に宇都宮健児先生の話が掲載された。

人のためなら、強くなれる。

多重債務者の精神的圧迫は、激しいものがある。
自殺者は、3万人余。そのうち、経済、生活苦で命を絶つ人は、7千人。

毎日20人の人が命を断つ。
それほどお金は厳しい。

しかし、「借金問題は必ず解決できます。」
青木ヶ原樹海に、「借金問題は必ず解決できます。」
看板が立っている。それを看板の電話番号を見て
29名の方々電話を掛けてきたと話す。

これだけ多重債務の情報が流れていてもである。
借りた金額は、数百万円。父母、兄弟の保証は付いている。
会社は、解雇になる。妻は、泣き叫ぶ。子供の教育費は払えない。
特技はなく再就職の見込みもない。
真面目で、深く考えれば行く道はおのずから決まるのかも知れない。

しかし、命は地球より重いのである。

一方、借りたものは、返すという信義則の原則がある。
これで社会が成り立ついる。これも確かな事実。

サブプライムローン問題は、返すことが滞るか、返さない事態が生じることによる。
更に、生じることの可能性が一層高まったから始まった。

この問題を解きほぐすのが債務整理。

司法書士の研鑽が要求され、多くの知識が求められる所以である。

多重債務者の少しでもお役に立てればと思うばかりである。