吉村達也

 吉村著「秋葉原耳かき小町殺人事件」を読む。
 19歳の女の子と40歳の男との事件。そこには、二人の生命が男によって閉じられた。年齢の差による物の見方、風俗ではないけれど、隣接地にある耳かき業。
 風俗としての源氏名というもの大切さの認識不足。稚拙さからくる男性扱いの無知。虚構の世界と現実との落差。その狭間に二人は居た。
 二人を包だ「山本耳かき店」から数百メートルで発生した七人死亡・十人重軽傷の秋葉原無差別殺人事件。偶然とある状況が生み出す深層心理と時間の流れが殺人へと進む。
 吉川さん=ピヨ吉、そして林貢二は刑は。無期懲役か、死刑。判決は無期懲役であった。
刑法はある種の哲学であると教わった。刑法の難しさを知る。

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