地震3

 今日の天声人語。国文学者・歌人窪田空穂が関東大震災の際に読んだ歌を書いている。

 「妻も子も死ねり死ねり死ねりとひとりごち火を吐く橋板踏みて男ゆく」
 「梁の下になれる娘の火中より助け呼ぶこえを後も聞く親」

  関東大震災は「火」。今回の東北地方太平洋沖地震「水」。 
  津波のテレビ画像を見ると、1歳3か月の孫が、手を口に当て叫ぶ。親の叫ぶ声を真似ている。
  言葉が無い。
  谷川俊太郎さんの詩を上げて天声人語を終えている。
  「子どもはなおもひとつの喜び/あらゆる恐怖のただなかにさえ」命の微笑を、力を変えたい。
  日本の底力を発揮し、国の再建したい。一人ひとりが、その持ち場で最善を尽くす事が、その一歩か。