中井久夫

 中井久夫氏の「精神科医がものを書くとき」を読んでいる。法学部から医学部へ転部し、精神科医になられた方。1943生まれの先生。
 その一節 ……トーマス・マンは「もし自分が書かなかったら限りなく憂欝になっていただろう」と言っているが、重い憂欝なっていたかもしれない。独善的あるいは無内容になる前にまず憂欝になっていただろう。書くことは明確化であり、単純化であり、表現衝動の減圧である。……
 書くことは明確化であり、単純化。まさにそうで有る。この本を読み進むことにより、知性の差と、不勉強さを感じさせられる本である。

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