日航は日本を映す鏡

12月6日の日本経済新聞に「日航は日本を映す鏡」との記事があった。
右肩下がりの日航の株と日本の名目GDPグラフ。グラフの横には「縮む2つの日本」とある。右肩上がりの日本が有ったなど嘘の様である。

日航には最近人件費削減で年収200万円を切るような契約社員もいるという。一方で年数百万円の年金を受けるOBが給付削減に抵抗している。現役世代の稼ぎで退職世代を支える公的年金制度の近未来図に映る。発言力を増す高齢者層に嫌われるのを避けるようと、政治が制度改革を先送りするほど、将来世代に回るツケは重い。

OBに言わせれば、給料の後払いである。現役世代も、OBほど働かない面もあるかも知れない。でも、問題の先送りは問題を更に複雑にする。債務整理も、同様。最善な解決は得られないかも知れないが、次善の解決はそこにある。

【参考】
■日本航空株価

日本航空

(引用元 Yahoo! ファイナンス

■名目GDPの過去20年(+2009年見通し)
[世] 名目GDPの推移(日本)
(引用元世界経済のネタ帳