小山修三
日経新聞のあすの話題に、「南北戦争と戊辰戦争」と題して小山氏(考古学者)が書く。アメリカの南北戦争は、工業化の進んだ北部が、農業を基盤とした南部を力ずくで蹂躙した侵略戦争という見方がある。戊辰戦争も農業を中心に幕藩制を遵守してそれなりに安定していた東北と、外国と関わることで商業化が進みつつあった西国との対立という構造があり、伝統をまもろうとするが故に情報をしめだし悲劇に結びついた。両戦争は内乱という様相だけでなく、不要になった大量の武器が日本に持ち込まれた、それが戊辰戦争の帰着を決めた鍵になったとある。戦争も、歴史的事実も表面だけでなく、その影の部分があると書く。物事の裏の部分を読み取る力は、法律にも求められるとふと思った。今読んでいる本に更に関心を持った。
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