色は匂へど

 四元康祐氏の「色は匂へど」を日経新聞文化欄で読む。
 -色は匂へど散りぬるを、我が世誰ぞ常ならん、有為の奥山けふ超えて、浅き夢見じ酔いもせずーこの歌は日本語の仮名の全てを一度も重複せずに使うという過酷な規則を自らに課しながら、諸行無常のあわれさ歌い上げたもの。空海とも柿本人麻呂の作といわれている。字の大切さと、人生のはかなさ故の大事さを知る。機会ある都度に音読してみたい。