親子関係

 山田昌弘中央大学教授が、日経新聞にこれからの親子関係に付いて書いている。
 「昔の日本は、直系家族三世代の同居が原則。欧米は、子どもは自立があたりまえ。今は、お互いに利益があれば同居、そうでなければ別居」
 「欧米型に進むか、断定できない。高齢の親と未婚の子が同居する例が増えている」「同居等内容が①子が親を養う②裕福な親が無職の子供を養  う③別居で親が貧しく子が豊かの場合と、多様化と全体での格差が拡大している」
 それにしても、「若者の雇用環境の改善が必要」
 「このままだと家族の二極化が進む。ある程度経済力のある人は結婚して豊かな中で、子どもを産み育てる。だが、そうでない人が益々増えている」
 
 債務整理の相談で、家族構成を聞き取る。文句を言う依頼者もいるが、相談者の置かれた状況を聞き取らなければ、正確な助言もできない。
山田教授の話も、相談の判断に参考になる。30分以上に亘る聞き取り、怒ってしまう人もいる。債務整理に関しては聞き取りは根本的な業務と思える。