アイフル 債務猶予

9月19日の日経新聞「アイフル、債務猶予要請を発表」と記事がでる。銀行団の債務猶予交渉が上手くいっても、過払い金返還がなお重荷になると書いてある。過払い金返還請求が、経営を圧迫している。ラーメンを食べ後、数日又は数週間たって、そのお金の一部を返してくれという話である。後ろ向きの仕事である。会社にとって生産的な仕事ではない。そして、その請求がどこまで続くのか分からない。会社としては計画が立てられない。

高額金利を取った報いである。しかし、過払い金請求に関してのこの事実は新たな問題が生じてくる。①先に請求した者勝ちになる②裁判外での和解の内容が過払い請求者に不利になる。返済金額、返済日。すでに、半年先の返済日となっている③裁判上の和解も同様に厳しくなる④訴訟で勝訴しても、必ず過払い金を確保できるか難しくなる。強制執行の必要も出てくる。事実三和ファイナンスへの判決による過払い金請求の場合、判決に基づく口座の差し押さえ等が困難で有った。弁護団が会社の破産申し立てをしたので、急遽払うように成った。

上記の様、過払い金請求は、消費者金融会社の存続との競争になる。会社も知恵を絞り、必死にその存続を図るが、過払い金の請求が激しければ、解散ということになるであろう。来年の6月までの貸金法の施行が焦点である。

貸金業は、ピーク比の9割減。貸金法施行で融資基準を満たさない利用希望者がヤミ金業者むなどに走り、問題が深刻化する恐れも否定できないと記事にある。