選挙

 昨日の選挙で、お世話になっている自民党の先生が落選した。猿は木から落ちても猿だが国会議員は、落ちたらただの人になるという言葉があった。2週間以内に議員会館の事務所を整理・明け渡さなくてはならない。赤い絨毯から離れなくてはならない。厳しい世界である。又、悲しいことである。

 「ハッブル望遠鏡が見た宇宙」岩波新書に次の一節がある。

 私たちは光によってものを見ている。光の速度は秒速30万キロメートルで、一秒間に地球を七回り半もするほど速い。ところが、宇宙規模で見ると光はカメの歩みよりものろいのである。光が一年かかって進む距離、約9.5兆キロメートルを一光年というが、太陽から一番近い星でも4.3光年、もっとも近い銀河の一つアンドロメダ銀河は220万光年も離れている。つまり、アンドロメダ銀河からの光は発せられてから220万年たたないと地球に届かない。天体が遠くなればなるほど、私たちはその天体の過去を見ているわけである。

 今、見るアンドロメダ銀河は、220万年前の光である。悲しいことがあるとき、この一節を思い出して、空の星の光を見れば、人は何かを感じる事が出来ると思う。

 台風が来て、秋が近づいてくる。

[tmkm-amazon]4004304997[/tmkm-amazon]