債務整理と経済危機

 20日付の朝日新聞の夕刊。「人・脈・記」にゆるさんぞ貸しはがしの記事がある。銀行の貸し渋り、貸しはがしのことである。90年代ババル崩壊後の日本で行なわれたことが、昨年のリーマンプラザース社の経営破綻以来、日本でも又行なわれそうだ。

 景気のいいときは、銀行は貸しつけ、悪くなると貸しはがす。その上で、中小企業の役員の個人保証、連帯保証人を取る。経営が悪化すると、会社はつぶれ、自宅は取られ、そして家族は離反。この銀行の貸しはがしの行いに一定の制限を設けようとした金融アクセス法の制定の動きを90年代に行なった記事である。同法は制定できなかったが。

 会社を起業するのは、簡単になったが、その経営は難しい。世の中の動きに沿って会社を切り盛りしなければならない。まさにあることを切り、あることを足さなければ、経営危機に遭遇し、破産する。債務整理も、個人の生活の経営破綻といえる。社会に生きると言うことは、こうよう事かも知れない。自分の日常の生活を正しく切り盛りしなければならない。

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