債務整理とディナーショ

友人からディナーショの誘いを受けた。（券を購入した人に、所用が出来たので）
場所は、皇居のお堀の脇、８０年の歴史のある東京會舘。
ショは、「二宮さよ子」地唄雪、ひとり芝居ー出雲の阿国ーであった。
５時から６時半までが、食事。その後、８時半までがショであった。

出席者は、男女２３０名。年配の方々が占める。女性の半数近くが和服。華やかさが会場に満ちた。
気心の知れた方々が、それぞれテーブルを囲み、フランス料理を食べながら歓談。
ワインが、穏やかな雰囲気と会話を進める。それぞれの方々が時を楽しむ。そしてショへと入る。
綺麗な踊りと、華やかなひとり芝居であった。お稽古を重ねたよいものであった。

さて、東京丸の内のお堀に面した東京會舘。券を拝見したら、お値段はお一人様２万２千円だった。一方、ネットフェで１５０円のカップヌードルを食べ、手持ち現金は１千円。明日の派遣先が見つからない人がいるとの新聞記事を見る。借財があれば、いつ債務整理をしてもおかしくない人である。
　この格差は何なのか。努力してきたものと努力しない者の差か。そうとは、言い切れないものを感じた。
　
　午前中は、福島県の日本三代火祭りのひとつ「松明あかし」行なわれる須賀川市の体育館で少年剣道大会を見学していた。父兄のボランテヤで大会が運営されていた。審判員の謝礼が一日２千円と聞いた。足代にもならない。それでも明日の子供達のために奉仕をする人々がいる。
　
　華やかな世界と、債務整理の世界。そして、奉仕の世界を考えた一日であった。
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