天声人語

天声人語の東京マラソンでの公務員ランナー川内選手に関する一節
 陸上競技の競走で、電光石火の100メートルは、走者が時間に向かって突き刺さっていくイメージがある。片やマラソンは、時間を背後へと捨て去って、走り続ける競技のように思われる。どこか人生に似ている。~~ 川内選手らの闘いの後には、祝祭空間のようなコースを3万6千人が思い思いに続いた。そして参加者の数だけの「人生」が、ゆつたりと、首都の道に一筆書きで描かれた。と
 そして、川内選手の挑戦的精神を表すフランスの詩人コクトーの言葉を書いている。
 「青年は決して安全な株は買うな」。今の時代人は、決して安全な株は買うなの時代と思う。挑戦がなければ、そこに衰微が始まるから。バラソニックやソニーの様に常に前進が求められる時代。