日本の成長を支えてきた人

直木賞「下町ロケット」の著者池井戸潤さんが新聞に語っている。
 銀行勤めたとき、寮の食堂は朝六時半。勤務の関係で、朝食前に寮を出ることを食堂のおやじさんに話し、
明日からは、食事はいらないと話した。その時おやじさんは、朝、顔を出せよと言った。弁当を作ってくれた。私のためだけに1年間。
忘れられない。
 東京の支店で、雑務などを担当する庶務行員。前夜からの雪が降り積もった朝、支店に着くと駐車場の中はきれいだつた。
庶務行員さんが、1時間早くきて、雪かきをしてくれたから。
 この人達は、お金のためではない。自分の職務に忠実であろう、仕事の質を上げよう。できることは完璧にやろうという
考え方がしみついている。この人達が日本の成長をつ支えてきたと語る。

 ハローワーク、求人をお願いする。1年間160日休みは有りますねと、念を押される。法律ではそうかもしれないが、年間そんなに休んで、仕事が覚えられるのかと思った。仕事の質は高まらないとその時思った。いい意味でも、悪い意味でも、日本の仕事に対する考え方は難しくなっている。