念仏

津波の被害のあった陸前高田、正徳寺住職であり市役所の職員であった千葉達氏の話が、日経新聞にあった。
部下や、同僚108名が津波で、帰らぬ人となった。
千葉氏は、蓮如の白骨の文を語っている。
「されば朝には紅顔ありて、夕べには白骨となれる身なり」
命ははかないものなのだから、一心に念仏を唱えるましょう蓮如は言っていると。
戦乱や疫病で死骸が転がっていた蓮如の時代と今回の震災とが重なると。

念仏を唱え、読経し、祈ることは、死者との繋がる。生きている人より過去に死んだ人の方が多い。
死者と繋がることは、生者の安寧につながのかと思う。