自己破産
自分意志ではなく、想定外の事で生活が破綻される方々がいる。悩みに悩み、やっとの相談。弁護士事務所に比較して、司法書士事務所は敷居が低い言われるが、苦悩の中で「相談する行為」に達するのが大変。一大決心がいる。
昨日、某裁判所で自己破産手続開始決定のための審尋があった。数日前から心配でならなかったとのご本人・奥さんの話。今までの経過をお話しすれば、裁判官は必ず理解して頂けるものと諭す。その際、奥さんは当事務所相談するまで、苦しんだ話をする。新聞、テレビ、そしてインターネットに破産に関する情報は溢れている。溢れているから依頼先に窮するのかも知れない。悩んでいる人に事務所として、どう問いかけを行ったらよいのかと、裁判所の窓から外の木々を見ながら反問した。
奥さんは、破産決定そして同時廃止となった。これで、ご主人と子供達と新しい生活に出発できると、嬉々として裁判所を後にした。生活が再建でき、収入に見合う税金を早く収める様になればと願った。
依頼者の立ち直る姿を見るとき、書類作成難儀さを忘れ、この仕事への満足感が自然と身体からあふれ出てくる。