富山和子

  評論家富山和子さんの話。日本は二度の大改革で出来た国。
  稲作開始から大和朝廷による条里制での水田造り。室町末期から江戸中期にかけての治水と新田開発。大地に張り付いた面での事業が日本を造 る。それが二千数百年続いていると言う。
 又、日本は地形が急峻で、梅雨と台風で雨が集中し、火山国で岩石が脆く、しかも地の底が揺れる四条件の国。不安定な大地の上で、自然の力と 折り合って暮らしてきた。変化する自然に寄り添い柔構造でやってきた。その先人の知恵を取り戻す時がきている諭す。
 地震で揺れる日々。私を納得させる言葉だと思った。