「美術館大好きな我が家の興味ポイント」
学校からもらってくる配布物の中に、美術館の企画展パンフが入ってることはお馴染みです。普段子供たちは、興味のないチラシには見向きもしないのだけど、美術館のパンフは「今度○○展が美術館であるらしい!これ行きたい!」とコメント付きで私に渡すのでわかりやすい我が家です。
ママの私がアーティストとして活動している人だし、ハンドメイド作家の時はビーズやら布やらその他たくさんの副資材がウチにあって、DIYもやるので壁紙やらその他工具やらもあって、今は絵具と紙が常に表に出てる環境だからね、自然とアートやものづくりが身近で馴染みのある存在になっているのだとは思う。
今回訪れた千葉市美術館での展示は、「ジャポニスム・世界を魅了した浮世絵ーUkiyo-e Viewed through Japonismeー」でした。もう和も好きな私にとってはね、好物そのもので!(笑) 自分が好きなものに、子供たちも興味を示し、感情を持って見てくれるのはやっぱり嬉しいなぁと♡何しろ、「好き!」や「すごい!」や「素敵!」が共感しあえる会話ができるのが、とても幸せな時間。
展示を観賞して思うことー
この展示、とてもオススメです!ものすごく見応えのある展示でございました。カメラのアイコンが共に展示している絵のみ撮影可能だったので遠慮なく記録してまいりました!
色を巧みに使ったコントラストでその根底にある意味や情景、登場人物の感情、時代背景を表現したり、画面を埋め尽くさない、ネガティブスペースを大いに活用したダイナミズム、あえて色を抑えることで浮き出すコンポジション。色の中でも扱いの難しい「黒」をあえて主役にしたアートを編み出した感覚!
どれも、今は学問として習うことができますが、この時代、おそらく感覚のみ。画材も道具も灯りすら存分にない時代に、この巧みで微細でかつ大胆なアートを生み出した才能あふれる先人たちに感服します。
今回の展示鑑賞のめちゃ個人的楽しみ方ー
そして今回の展示で楽しみだったのが、浮世絵であるということ!
なんでって、絵の中の女性たちの、その着物のデザインとコーディネートを見たくって!着物というアートがとても好きで、着物と帯と帯しめのコーディネートを見るのも大好きで!こんな模様素敵!とか、このブルーめちゃいい!とか!これは、娘二人とも同じみたいで、女子が服の買い物行った時みたいになってしまった我が家でした!
なので、パパ+長男、ママ+娘二人という組み合わせでの鑑賞となったのでした。(パパのことを思うと、男の子生まれてきてくれてよかった、と思う私でした。)
日本の浮世絵に影響を受けた海外の画家たちがいたことー
そんな浮世絵がその当時国内ではさして評価されず海外に流れたことも、海外の画家たちに影響を与えることになった一要因だったみたいで、それは今だに変わらないなって思う。今だに日本での芸術文化に対する関心は他国に比べ低く、どのジャンルのアートも先に海外で評価されて逆輸入的に日本に入ってくることが多いのが見てる限り現状かなって思う。芸術鑑賞って、「たった今の瞬間、全ての感覚を集中する豊かで最高の浄化」だと思っている私。そうして癒される人が増えてくれたらなぁって常々願っている。
受付横に置いてあるフリーペーパーおすすめですー
このフリーペーパー、最初気づいてなかったんだけど、途中で目に入ってよかった!グラフィックデザイナーとしては見所いっぱいで、マニアックだけど用紙の種類はなんだろうと思ってみたり、印刷会社はどこだろうと見てみたり!
中の担当学芸員の方のインタビューが個人的にとても好き。一面に記載のある、稲毛に住んでいたフランス人画家のお話もめちゃ興味深く!
こうやって日本の学芸員の皆さんによって、分析研究されているんだということ。こういう企画展を開催していただいて、私や私の子供たちの目に写せたこと。
感謝感謝です。
私自身も、学生のころはあんなに通ってた美術館にあんまり行けてないから、もう少し意識を向けたいなって思った1日となりました。
「ジャポニスム・世界を魅了した浮世絵ーUkiyo-e Viewed through Japonismeー」は、3/6(日)までの開催です!まだ間に合うかもです!海外の美術館からこの展示のためにお借りして展示してくれてる絵もあるそうです!海外に行きづらくなった今、さらに貴重な機会かも?!ぜひ、五感で感じる鑑賞、してみてください!
千葉市美術館: https://www.ccma-net.jp/
書き手:ママ
ママってどんな人?
Kosayu house (こさゆハウス)では、私たち5人家族がいかに人生を豊かに生きるかをテーマに、「生きる」ことすべてに関わるお話を綴っていきたいと思います。
奮闘していること、経験してきたこと、学んで知ったこと、新しく挑戦したこと、悩んだこと、失敗したこと、ただ単に楽しいことなど、私たちにとって大事な家族の一人一人が、それぞれの個性と感性で一日一日をどう過ごしているのかを残す、家族による書きものです!