西郷南洲の言葉

 三宅正太郎の裁判の書の中に西郷南洲の言葉があった。「事に當り思慮の乏しきを憂ふること勿れ。凡思慮は平生黙坐静思の際に於いてすべし。有事の時に至り、十に八九は履行せらるるものなり」とある。事が起こり進みつつある時は、もうある一定の方向に進んでいる。着手そのときこそ、思慮が必要とのことであろう。何事にも通じる事と感じた。

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