三津田富佐子

三津田著の「50歳からの満足生活」を読む。88歳の時の著書。
その中の一節
 老いれば、容色が衰えるといっても、上辺だけのことで、心に蓄えられた豊かさは自然に顔に表れてくるから、若い人には見られない潤いのある知性がにじみ出て、見ているものを飽きさせない表情が備わってくる。「老い」はけっして健康にも反逆するものではないし、心のみずみずしさとも別のものではない。
……一日一日を充実させた毎日のつなぎ合わせが一生になっているのだから、いちいち老いを意識することはない。心は少女のころと一向に変わらない。
 潤いある顔。充実した一日。そのように生活はたして自分に出来るか。結構難題な生き方だと思った。

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