自己破産

 某氏(39歳)自己破産の審尋が、千葉地裁で有った。日本の経済に翻弄されたお一人かと思う。ピザ販売店に就職し、お届けピザ華やかなころ、、子供たちの嬉々として夕食を造る手助けをしていたが、景気が悪くなりると離職を求められた。栄町の賑わいの中、車代行会社に入社。意気軒昂で酔った人を車と共に自宅に送る仕事。生活の糧を得る収入はもらう。しかし、過当競争。自車持ち込み、ガソリン代は自分持ち。経費はかさみ、カードに頼る。リーマンショックによる離職。仕事を求めて、既に1年半。実家に居候である。裁判官も、車持ち込み、ガソリン代自己負担に関して質問する。不自然と感じられたのだろう。現実の社会には、考えられない事がある。
 緑の街路樹に囲まれる裁判所を出るとき、早く就職して、少しでも税金を納めてください。それが、債権者へのお詫びに繋がりますからと話した。しかし、生真面目さが溢れる彼が、就職先を得るには、何か自己改革が必要ではないかとふと感じたが、祈るしかない。