grandpa blog
諸田玲子

後朝(きぬぎね)  通用門から表に出るや、たかは鳩尾に手をあてた。ひとつ、切ない息をつく。  ほんに、うち、どないしたんやろー。  こんなはずではなかった。  相手は六つも歳下の、清廉実直な公子さまである。色恋には奥手の […]

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