二重ローン
東日本大震災で、家を失った人が家を建てる際、新たな住宅ローンを銀行と組む。
失った家が、住宅ローンの返済中であったらローンが二重にになる。阪神大震災の際にも、7人に1人が二重ローンを抱えた経験があると新聞記事にある。
この対策は、①旧ローンに関して金融機関の債権放棄。 ー 金融機関の自身への打撃、株主、預金者の説明責任の問題が生じる。②基金を設けて、利息のみ支援を行う。一応理解を得られる支援かとは思う。
では、「①」の債権放棄を一律に実行するとすれば、先の阪神大震災の方々との公平の問題。当初、借金をせずに家を購入した人との公平の問題。地震保険に入っていた人との公平の問題。
法律は、池に石を投げ込んだ時に出来る円状に広がる波紋だと教わった。問題を解決のため一律に債権放棄をさせればと思うが、そこには解決しなければならない事が次々と発生する。これが正しいとう答えはない。法律の難しさがここに有ると思える。