読みたい本 0001 『旬の味、だしの味「つる壽」語りづくし』
「読みたい本」は私がいろいろな雑誌に掲載されている本、また人に薦められた本で欲しいものを掲載してます。覚え書きとして書いています。
平松 洋子 虎ノ門「つる壽」柿澤津八百
新潮社 (2004/12/21)
売り上げランキング: 100,074
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おすすめ度の平均:
日本料理の基礎が勉強できる一冊
父が持って来た雑誌に、甘糟幸子さんの本の紹介がありました。
”日本料理の粋をこの一冊に”と書かれたその紹介文は、フードジャーナリスト平松洋子さんが東京・虎ノ門の料理店「つる壽」の
店主・柿澤津八百さんから日本料理のすべてを聞きたいと思い続けて、雑誌の連載を実現させて本になったそうです。
父の職場の近くにあったこともあり興味が涌きました。
甘糟さんの文に
「~日本人の食生活は豊かになったのだろうか。かつて暮らしの中心にあった細やかな食の習慣がいつの間にか消えている。
洪水のように溢れる物が調理の工夫も味わいも押し流し安直にがさつな味覚を残しているのではないか。」
とありました。
大量生産の食が増えて、旬の食材から得ることができる微妙な味覚も無くしているかもしれませんね。
そしてそれと同時に食べ物への感謝も・・・。
そんなことを考えていたら禅宗の五観文を思い出しました。
一には功の多少を計り彼の来処を量る。
二には己が徳行の全欠を忖つて供に応ず。
三には心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
四には正に良薬を事とすることは形枯を療ぜんが為なり。
五には成道の為の故に今此の食を受く。
多くの人の手をかけてここまで来た食事に感謝をし、
自分がこの食事をするのにそれだけの働きをしているのかを省みて、
心を保ち過ったことをしないよう貪りの心持たず、
この食事を身体を養うための良薬として頂き、
この食事を”道”を成し遂げるために頂きます。
よ~く感謝して食べよ。