産經新聞の記事より【母親学】甘えは健やかな自立の土台

父が新聞の切り抜きを持ってきてくれた。
産経新聞の記事。
【母親学】慶應大医学部専任講師 渡辺久子(3) 甘えは健やかな自立の土台

育児はパラドックスに満ちている。完璧(かんぺき)な育児を目指すとうまくいかない。肩の力を抜き、うまくいかなければオープンに誰かに相談し、また失敗しちゃったわ、と周りと分かち合える方がうまくいく。


「甘えの構造」の土居健郎は、乳幼児期の母子の親密な関係を基盤に、日本社会には「甘え」の対人関係があると述べた。それは人と人とのあうんの呼吸を大事にし、相手の身になって察する気配りの世界である。土居の「甘え」理論は今世界的に再評価されつつある。「甘え」は、かつて欧米では「甘やかし」や「甘ったれ」といった悪い意味に誤解されたが、今改めて人が自分には居場所があると思える関係が「甘え」であり、人生への基本的信頼のことであると再認識されたからだ。
乳幼児期に親の顔色を心配せずに安心してありのままの自分を出しきり、満足するまで甘えた子は、自分らしい自分になっていく。「まず、わんぱく小僧を作らなければよい人間はつくれない」。これは18世紀の思想家、ルソーの言葉である。現在の日本の親が忘れがちな言葉としてふりかえる価値がある。

ちょうど、土居健郎氏の「甘えの構造」を読んでいたところなので、新たな視点で読める。
以前にも書いたことがありますが、地元の大先輩に、「親ってのは、子どもの年齢と同じですよ。」と言われたことがあります。
上の子が3歳なので、私も親としては、まだ3歳。
やっと物事が分かり始めたころか。
子どもだけじゃなく、何事もみな、よちよち歩きからだと思います。
親の顔を伺いなら生活をさせることだけはさせない様に。
そう考えると、私は自由に育ててもらったんだなとつくづく思う。
親に感謝です。
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「甘え」の構造 [増補普及版]
弘文堂
土居 健郎

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