#10 ポーカーフェイスアパートメント

両家の家族の宴会が終わり、父は東京に戻り、母と妹は台風来ているのに大阪・京都観光。
私はちょいと酔いをさましてから、大阪・日本橋へ向いました。
in→dependent theatre PRODUCEの#10 ポーカフェイスアパートメントを観に行くためです。
M.M.S.Tの百瀬氏が4月ごろから数ヶ月間こちらの出演の役者さんにin→dependent theatreから依頼をうけてワークショップを行ってました。
その関係で百瀬氏やM.M.S.Tの役者さんが観に行くということなので私も一緒に観させていただくことに。
台風が近づいている事もあり雨が強くなってきてましたが、風はさしたる事もなくいつも通りに日本橋へ。
この劇、in→dependent theatreの新しい試みで1stと2ndと二つの劇場を光ケーブルを用い映像を同期させて同時間帯に二つの劇を行うというトンでもない企画です。
プロデューサーのIさんには、仕組みをいろいろお聞きしたのですが、えらく奮発した仕組みでして2つの劇場が近距離にあるとこじゃないとできない企画だと。
話を聞いているだけでは劇中でどうやって映像を使うのか想像ができなかったのですが・・・。
劇はin→dependent theatre 1stでポーカフェイスアパートメントをin→dependent theatre 2ndでファイティングブロードキャストと二つの劇が同時公演。
1stは不動産業者に売りに出されてしまう古アパートが舞台。
2ndはCATVのTV局が舞台。
その二つがテレビ中継を介して絡み合うという不思議な舞台です。
そのために光ケーブルを導入したんですね。
百瀬氏と待ち合わせをして観たのは、1stで公演されたポーカフェイスアパートメント。
百瀬氏とM.M.S.Tの役者さんは、先に2ndで行われた公演を観ていてある程度内容を理解した上での観覧です。
公演時間は約2時間ちょい。予想以上に長かった。
M.M.S.Tの公演はいつも1時間以内なので脳の感覚がそうなっちゃっているんですね~。
だめですね、思い込みって。
しかし、2時間を飽きさない舞台でした。この手の劇の中では今まで観た中で正直一番面白かったです。テンポもとてもよかった。
途中ちょっとしたアクシデント(?)もあったりして。
内容はこちら
役者さんは1stと2ndを行ったり来たりで、雨の中大変そうでしたけど。
2つの劇場をどう同期させた演出・内容にするのか興味がありましたがこれも非常にうまく行っていたと思います。
(2ndの舞台を観れなかったので推測ですが、百瀬氏の話を聞く限りではうまく行っていたと。)
違和感がなかったですし、両方のストーリが観ていてすんなり入ってきました。
役者さんたちも各劇団から選ばれてきた方々ですので上手かったし、それがまたいい流れになっていたと。
それが客席にも伝わってきたのが私としては楽しめました。
定期的に観たいですが、これだけの役者さんを集めて、映像システム組んでやるのはちょいと不可能でしょうね・・・。
自分の五感を使って、リアルタイムの動きを観れるというのは映画やテレビにはない演劇ならではの新鮮なものです。
そしてその空間を共有できるというのも演劇特有のものです。
大ホールでみる演劇もよいですが、小さな劇場で役者とそれこそぶつかる距離でみるのも普段と違った感覚を呼び起こしてみるのも、普段、都会に住んでいて感覚を消してしまっている現代人にとっては新鮮なのかも知れません。

コメントを残す