たかがトラックバック。されどトラックバック。

私の記事にあるトラックバックが来ました。
その記事→こちら
今頃、トラックバックのことで何かを書くというのも時期遅れの話なのですが、”トラックバックってなに?”と考えるきっかけになりました。
さて、このトラックバック、スパムっぽいです。
この”ぽい”というが悩みどころでした。
エロサイトへのリンクならば明らかにスパムで即削除なんですが・・・。
トラックバックをした企業はドリームゲート(起業家支援サイト)のイベント、「大挑戦者祭2006」にて「グランプリファイナル 優勝」したそうです。

本日、行われた、起業家と起業挑戦者がつながる日本最大級の起業応援イベント、「大挑戦者祭2006」にて「グランプリファイナル 優勝」に選ばれました。 審査員の方…

そんな会社がスパムするか?ってことです。
とすると、この会社はトラックバックという機能を私とは違う捉え方をして行なっているのではないかという考えに行き着きました。
ここでトラックバックとは。
ほとんどのブログについている機能です。
リンクは、他人の記事、サイトへ自分の記事、もしくはページからページなりをHTMLで記述することによりその当該ページに飛ぶ機能。トラックバックは、相手の記事に自分へのブログ・もしくサイトの記事へリンクする機能。
Wikipediaによるとトラックバックの機能・使用方法には以下の説が掲載されていました。

記事参照通知説
トラックバックとは「あなたの記事を参照して記事を書きましたよ」と伝えるための機能であるという考え方。
この主張からは、トラックバックをする場合には、トラックバック先の記事を参照して記事を書いていることが当然の前提とされる。また、参照していることを明確にすべきだとして、言及リンクが求められることも多い。ブログをコミュニケーション手段や個人のウェブページ作成ツールとして捉える観点から強く主張されるが、必ずしも明確な根拠はない。
( 言及リンク:自分の記事に、トラックバック先の記事のURLを書くことをいう。)
コンテンツ作成補助機能説
トラックバックは、あるウェブページをハイパーリンクによって拡張していくための機能であるとする考え方。
トラックバック元の記事は、トラックバック先の内容を参照して作成されている必要はなく、関連のある記事内容であれば構わない。言及リンクも、トラックバック元の文脈に応じてケースバイケースで行うべきことになる。
マナー否定説
マナーそのものの存在を認めず、自由に使用するべきだという考え方。

ふむ・・・。
私は、記事参照通知説が一番しっくりきます。
また上記の考え方を、文化圏でまとめた方もいます。
トラックバックに関する4つの文化圏の衝突について
時間があったら一読してみてください。なかなか面白いです。
これによりますと【言及リンク文化圏・関連仲間文化圏・ごあいさつ文化圏・spam文化圏】の4つ文化圏があるそうです。
私は「あなたの記事を参照せてもらいました。そして、こんな記事書いちゃいました! 私のページであなたのページに飛ぶ様にしたから私のもはらせて下さい!」と考えています。
これを文化圏に当てはめるとするならば私は「言及リンク文化圏=原理主義」になりますね。
原理主義という呼び方があんまり好きではないですが・・・。
では当のトラックバックは「中野」というキーワードで一致しています。
こうなりますと「関連文化圏」と考える事ができます。
私の記事やブログに対してのリンクはないので、普通に考えればスパムなんですが、関連文化圏という考え方から見ますとこれはスパムではないようです。
この会社は、この考えの上でトラックバックをしたのだと思います。
単なるスパムでやったとしたら怪しい企業と私は考えてしまいます。
インターネット上での一つの小さい機能ですが、捉え方が違うばかりに見えない壁が出来てます。
捉え方の違いですからどちらの考えでも良いのですが、しかし人というのは、面白いなと思いました。
ところでこのトラックバック機能を考えた人はどういうつもりで作ったのでしょうか。
追記
トラックバックについて書かれている方がいらっしゃいました。
・「トラックバックって、どうして一方通行なのか?
・「トラックバックとは
更に追記
コメントを残していただいたsugarさんへのリンクを飛びやすい様に記事内にはらせてもらいます。
・「良貨で悪貨を駆逐する

たかがトラックバック。されどトラックバック。” に対して2件のコメントがあります。

  1. sugar より:

    トラックバックいただいた記事は、ブログをまともに始めて1ヶ月ほど経った頃(約1年前)に書いたものです。それから、ブログサービス自体も大きく変わりました。
    現在利用しているFC2ブログでも、「言及リンクのないトラックバックは受け付けない」設定にすることができます。受け取るボールの取捨選択が多少できるようになったということです。
    私自身は、ウェブリング・お仲間的なトラックバックにはやはり抵抗を覚えます。記事を読んで、ちゃんと言及してほしい。やはりここにつきます。本来の目的にそっているというか。ブログがめざすべきコミュニケーションは、そこにあるのではないかと考えます。
    http://bittersweetdreams.blog9.fc2.com/blog-entry-463.html
    スパムが横行してトラックバックという機能そのものにうんざりしているひとも多い今、相手の記事をしっかり読み込んで書いた記事から送られるトラックバックが真に望まれます。

  2. h_m より:

    コメント有難うございました。
    スパムトラックバックの横行で、各ブログサービスとも選択機能をつけているようですね。
    今回のトラックバックで数年前に話題になりました日弁連のリンク許可問題を思い出しました。記事にも書きました通りHTMLという本来の機能から考えますと一概に言及リンクが必要なのかどうか、悩むところです。あからさまなスパムはいやですが・・・。私は言及リンク派ですがリンクが張ってあれば良いかなとも考えているのでコンテンツ作成補助機能説・関連仲間文化圏的な考えも持ち合わせています。「言及」という言葉一つとっても、引用している、していないでも意見の違いが出てきそうです。スパムと判定するのもトラバをされた人のさじ加減でどうにもなってしまうものですし。
    どれが本当の形なのか、本当の形など無いものを私達があ~でもないこ~でもないということで余計ややこしい形にしてまっているのかなと考えることもあります。しかし、そうしないとスパムは横行するし・・・使わないことが一番良いんでしょうね(笑)”トラックバックをする記事をしっかり読込む”ということは今以上に大切にしていきたいと思います。

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